アイサンテクノロジー株式会社
 特   集  >> future page

測地成果2000Q&A 特集TOP
ご挨拶
よくわかる測地成果2000
新よくわかる測地成果2000
測地成果2000Q&A
TOP Q&A

Q1.
国土地理院から無償提供されるという座標変換ソフトは、何という名前ですか?
A1.
測地成果2000導入に伴い国土地理院が公開する予定の「旧を新座標へ変換するプログラム」は、『TKY2JGD』と言う名称で、『ティー・ケイ・ワイ ツー ジェイ・ジー・ディー』と呼びます。この名の由来は、以下の通りです。
現在使用している日本測地系は、英語名で『TokyoDatum』と呼びます。『TKY2JGD』では、この「Tokyo」から3文字「TKY」をとって日本測地系の略名とし、「2(ツー)」は、英語の「to」を指しています。また「JGD」は、今後新しく使用される「日本測地系2000」の英語名「Japanese Geodetic Datum 2000」の頭文字を表しています。つまり、「旧座標(TKY)を新座標(JGD)へ(to:2)変換するプログラム」となる訳です。
Q2.
国土地理院の座標変換ソフトは、いつ頃・どうやって手に入れるのですか?
A2.
6月12日に改正測量法が成立し、6月20日に公布されました。法律では1年以内に政令で定める日より施行する、となっています。国土地理院のホームページなどによりますと、来年度4月1日を目標に施行の準備を進めており、本年度9月中を目途に施工令の案を取りまとめる予定になっている、とのことです。
また、この施行令案が固まった段階の10月頃から、国土地理院は全国の自治体、業者を対象とした説明会を予定している、とのことです。平成13年8月現在、詳細については未公開となっていますが、今秋頃、国土地理院ホームページ上にて公開される可能性があると思われます。これまでの国土地理院の説明によれば、入手方法は、インターネットを利用した国土地理院ホームページからのダウンロードが有力ではないでしょうか。
Q3.
国土地理院ホームページ・ダウンロードサービスの中で、どれが測地成果2000用なのですか?
A3.
測地成果2000導入に伴い、国土地理院が公開する予定の『旧座標を新座標へ変換するプログラム:TKY2JGD』は、平成13年8月現在、未公開となっています。
従いまして、現在も様々な変換ソフトが国土地理院ホームページからダウンロードできますが、現時点(2001年8月現在)では『TKY2JGD』の項目はありません。今秋頃、国土地理院ホームページ上にて公開される可能性もある様です。
Q4.
「座標変換対応マニュアル(案)」や、その他詳しい資料が欲しいのですが?
A4.
「測地成果2000導入に伴う座標変換対応マニュアル(案)」(以下「マニュアル案」と呼びます)は、最寄りの国土地理院地方測量部より入手可能との事です。また、測地成果2000に関する最も充実した資料・最新情報は、やはり国土地理ホームページです。今後の定期的な閲覧をお奨め致します。
一方弊社ホームページでも、測地成果2000に関する情報を、弊社独自の調査研究及び取材結果をもとにビジネス用語に置き換え、掲載しています。また、100ページ以上に渡る解説付きの「測地成果2000座標変換提案ツール JGD2000 Solution Tool」CDもご活用頂ければと思います。
Q5.
「変換方法には、実は何種類もある」と聞きましたが、どんな方法なのでしょうか?
A5.
国土地理院では、1999年11月に「マニュアル案」を定めました。この「マニュアル案」では、基準点成果の座標変換に関して
  1. TKY2JGDによる座標変換
  2. 測量をやり直す:改測
  3. 過去の測量データを使用し、計算のみやり直す:改算
  4. 地域毎に適した変換パラメータを用いる
という4つの座標変換方法を示しています。
 実務上、それぞれの変換方法の使い分け・選択の是非に始まり、どの地域ではどの変換方法が適切であるか?など、基礎知識から事前調査・変換方法検討など測量士の皆様の課題は少なくないと考えます。
因みに弊社では、測地成果2000に関する研究を重ねた結果、この4つの変換方式に加え、新たに5つ目と言える実務的な変換方式の開発・提案準備も進めていますので、ご期待下さい。
Q6.
国土地理院から提供される変換ソフトで、全ての座標変換に対応できるんですよね?
A6.
2つの局面があると思います。
まずその一つ目。「マニュアル案」では、基準点成果について『TKY2JGD』プログラムを使用する座標変換方法の他に、3つの座標変換方法を定めています(詳しくは Q&A5 をご参照下さい)。また、基準点成果の他「地形図等成果」・「数値地形図等成果」・「その他の成果」についても同様で、『TKY2JGD』をどう使用するか等まで定めてありますので、まず「マニュアル案」を熟読する事をお薦めします。
 次に『TKY2JGD』座標変換ソフトにしぼった視点で言えば以下の様に考えます。『TKY2JGD』は、全国の一、二、三等三角点:約39000点の既存座標値と、再計算を行った新たな座標値の変位量を基に、公共基準点などの座標値を内挿するという方法で座標変換を行う、とされています。ここで注意しなければならない点は、既存の座標値の中には、改めなければならない古い値も変換要素として使用されていることから、<全ての地区・全ての座標変換>に対応できるとは限らない、との立場が「マニュアル案」の実質的見解です。つまり、『TKY2JGD』で全ての座標変換に対応できないケースを想定して、現行「マニュアル案」が定められているわけです。
 しかし、『TKY2JGD』を使うのか、他の3つの中からどれを選ぶのか?これらそれぞれの変換方法の使い分けについて、実務上の様々な業務の細部の細部までは「マニュアル案」でも明確に定められていません。その為、<どの地域では、どの変換方法が適切であるか>を測量士の皆様が調査に基づき検討されなければならないと考えます。
Q7.
アイサンのSolution Tool−CDの変換ソフトは、『TKY2JGD』と同じものですか?
A7.
弊社の「座標変換提案ツールJGD2000 Solution Tool」CDにある座標変換ソフト『Trans2000』は、「マニュアル案」基準点成果の座標変換に関する4つ目の方式「地域毎に適した変換パラメータを算出した座標変換」の体験版です。従いまして『TKY2JGD』とは、異なると言えます。”地域毎に適した変換パラメータ”についてはQ&A5を、『TKY2JGD』については、Q&A6を参照下さい。
 『TKY2JGD』は、様々な用途に対応可能なよう汎用性のあるソフトウェアとなっていると聞きます。一方、弊社の変換ソフトは、『TKY2JGD』計算手法をベースとして、業務毎の使用目的に合わせて、付加機能を搭載し、操作性・より効率の向上したものをご提供したいと考えています。
Q8.
アイサンに、図郭のシール印字できる変換ソフトが有ると聞いたのですが?
A8.
弊社の座標変換(Transformation)Solution Toolシリーズの一つで、『Trans/FRM』と呼ばれる座標変換ソフトです。
 此は、17条地図や地籍図の図郭(Frame)の座標変換を対象としたソフトで、市販のシール用紙に合わせた印字機能や変換作業管理機能が付加されています。既に一部で実務に使用され、その有効性が実証されている様ですが、現在は正式製品前の最終β版です。
 また現在、他の用途毎に適した座標変換『Trans』シリーズも開発計画中です。
製品の用途、仕様等確定次第、順次弊社HPにてご紹介させて頂きます、ご期待下さい。
Q9.
自治体から「座標変換を行って欲しい」との依頼を受けたのですが、WingNeoで可能ですか?
A9.
現在、国土地理院においても測地成果2000に対する施行令等の取りまとめを行っている段階です。従って座標変換自身の機能は、現時点どこも対応出来ない情況と言え、現時点ではWingNeoにも載されていません。
しかし、新旧座標の判別・登録可能な仕組みは発売当初のVersion.1.00から搭載されており、現在でも、GRS80楕円体を使用した際の基準点測量計算結果を、シミュレーションする事は可能です。
従いまして、自治体には、その情況を説明し、シミュレーション結果を参考程度にお見せして、ご納得頂く位で宜しいのではないでしょうか。
 また一方、弊社では3年前より測地成果2000への対応を視野に入れ、その支援ソフトである「Solution Tool」の開発や次期版の準備も進めてきました。現在その準備も整っており、国土地理院より詳細が公表され次第、製品版への搭載・検証を行いますので、今暫くお待ち下さい。
Q10.
最近、自治体から「成果は新座標も算出して下さい」と言われたのですが?
A10.
「いずれは新座標に移行する必要があるため、今年の成果については新座標も含めて納品して欲しい」と求められる例が見受けられるようです。自治体においては、二重のコストを抑える意味でも、当然の処置であると思います。
 しかし、現在、法律が施行されていないため、こうした事例の場合、国土地理院へご相談頂くことが最も適した方法だと考えます。
▲ページトップへ
Q11.
アイサンのTransシリーズにおいて、SIMA形式ファイルの読込&書込は、可能ですか?
A11.
業界標準と言えるSIMA形式は、JGDTrans2000に於いて既に対応済みです。また当社製品WingNeo等の座標データも、今後搭載したいと考えています。
Q12.
Trans/FRMにおいて、アイサンWingNeoの結線・区画データ等も変換出来ないのか?
A12.
上記同様、技術的には全く問題なく可能ですが、Trans/FRMはあくまでも「図郭」専用変換ソフトですから、結線・区画データ等は、別製品で用意する事となるでしょう。またSIMA形式座標・WingNeo座標以外のその他は、ニーズの高い順に対応したいと考えます。
Q13.
Solution Tool−CDの変換ソフトで、サンプルデータの"新座標"は、どうやって求めたのですか?
A13.
 3年前程のことですが、関東で営業している(株)三和殿が、調査研究を目的として電子基準点を既知点としたGPS観測によりITRF94座標を求めました。CD内のドキュメント記載通り、(株)三和様のご厚意によりそのデータを使わせて頂いております。
Q14.
Solution Toolの変換ソフトで、基準点の新旧共座標値の入力が必要ですが、"新"が必要なのか?
A14.
 Solution Tool−CD(体験版)は、マニュアル案「第5節 地域毎の変換パラメータによる変換」に基づいたものです。
 『TKY2JGD』が使えない地域などで、1,2級など骨格をなす基準点の新旧座標差から、変換パラメータを求めるため、"新・旧"座標値が必要です。変換パラメータが求まった後は、3,4級基準点及び境界点などの旧座標を入力して新座標に変換計算するものです。
 「TKY2JGD」が日本全国版なのに対して、地域毎の変換パラメータによる変換は、局所的なきめ細かな座標変換方法と理解できます。
Q15.
地域毎の変換パラメータを用いる変換とは、マニュアル的に言えば実質、改測+改算とも言えるのでは?
A15.
地域毎の変換パラメータは、1、2級など骨格をなす基準点の新旧座標差から求めます。
その際新座標は、「改測」または「改算」あるいは、それらの組み合わせである「改測+改算」で求めます。「改測」と「改算」の割合は、その地域の基準点の歴史的経緯、21世紀に要求される基準点の正確さおよび自治体の財政などによって決まると思いますが、測量士はその最も適切な処理を提案する必要があり、此処が測量士の「腕」の見せ所ではないでしょうか。
 座標変換結果は、後続作業で点検されますので、いい加減なことをやればすぐに判明します、慎重でなければなりません。
Q16.
Trans2000変換ソフトは、公共座標からITRFへの変換だけか?、またWGSからITRF(その逆も)は?
A16.
Trans2000の中の「ローカル変換」は、単なる幾何変換を行っている為、変換基準点の新座標がWGS84ならWGS84への変換に、変換基準点の新座標がITRF94の座標ならITRF94への変換になります。
 また「疑似変換」は、「TKY2JGD」を想定した日本測地系から世界測地系への大雑把な座標変換を行っています。内容は公共座標から世界測地系の一つであるWGS84への変換になっています。
 従いまして、ITRFに近い変換ですが、ITRFへの座標変換ではありません。また体験版なので、逆変換はできるようにしてありません。
 ローカル変換も疑似変換も、基礎修得・社内研修等に使う「体験」版なので、実際の公共測量の座標変換としては使えませんので、ご注意下さい。
尚、WGS84・ITRF94等の情報は、地理院のURLをご紹介しますので、ご参照下さい。
http://www.gsi.go.jp/LAW/G2000/g2000faq-1.htm#qa1-10
また、WGS84とITRF94間の変換がしたいのであれば、次のURLからダウンロードできます。
http://vldb.gsi.go.jp/sokuchi/software/
Q17.
私共は小さな自治体です、座標変換は単純な平行移動で行えないかと考えておりますが、可能でしょうか?
対象地域は、2市、5区、2町村の港湾と河川部で、図面は2500分の1の精度です。
A17.
「平行移動座標変換」ですが、「平行移動」「ヘルメルト相似変換」「アフィン変換」などの変換モデルの問題ではありません。
 「TKY2JGD」を使うか、地域適合の座標変換を行うかの問題です。こうした段階での当社が考える対応方法や製品活用法を、今後とも提案して行きたいと思います。
Q18.
<Trans/FRMβ版>
隣接する地図で、同じX座標(又はY)入力なのに、結果が微妙に違う!バグか?
A18.
正しい結果で、計算が間違っているわけではありません。
地理院の測地成果2000変換ソフトに同梱されている変換パラメータファイルを使用し、TKY2JGDで変換した場合でも同じ結果でしょう。この様な結果がどの程度発生するか、公式パラメータで検証する予定ではありまして、早期の公開が望まれます。
一方、この結果を理解するには、TKY2JGDの座標変換手法を十分に把握する必要があります。
TKY2JGDの変換方法では、旧座標を与えその座標を囲む4つの変換パラメータからバイリニア補間で新座標値を決定しています。弊社製品Trans/FRMソフトにおいても、TKY2JGDに付属するパラメータを読み込み、TKY2JGDソフトと全く同じ手法で計算しています。公式パラメータを使っているなら、TKY2JGDソフトも入手済みでしょうから、同じ変換結果が出る事をご確認下さい。
また、弊社Trans/FRMソフトの“丸目方法・出力桁”にて、殆ど吸収でき成果に影響がでないとも推定されますが、最終的には発注機関と協議する事をお薦めします。
Q19.
<Trans/FRMβ版>
印字前に「3パラメータで変換・・・精度に問題」と表示。3パラメータって、何・・?
A19.
「楕円体の大きさ,形状,位置(つまり座標系)」による座標値の違い、すなわち座標変換パラメータは,楕円体パラメータ(a,f)と、原点(楕円体中心)の相対位置(dX,dY,dZ)だけで表すことができます。地理院マニュアルによると「3パラメータ」とは、日本経緯度原点における世界測地系への移動量であり、3パラメータによる座標変換は、地域毎のパラメータが存在しない海域でも座標変換が可能であるが、一等三角点「東京大正」から距離が離れるほど正しく変換されないとあります。
 また、TKY2JGDのヘルプには、「一般に,地域毎のパラメータの方が3パラメータより、精度良く座標を変換することができますが、地域毎のパラメータの方が精度が高いので、地域毎のパラメータがあるところはいつでも地域毎のパラメータを使うという考え方は正しくありません。「地域毎のパラメータ」と「3パラメータ」のどちらを使うかは,変換する座標値の性質や変換の目的に応じて判断しなければならない」とも記載されています。此の部分は、マニュアルの随所に出現していますが要は、座標変換する側にその選択権が与えている訳で、その分基礎・応用等の技術力がより要求される時代と入ったも言えます。
 結論的には、Trans/FRMにて「地籍図・確定測量図」等の座標変換する場合、3パラメータによる変換では要求精度を満たさない!と言ってしまって良いと思います。(だからこそTrans/FRMでは、確認メッセージを表示しているのですが)。3パラメータの変換精度は、メートル・オーダーと言え、地籍図等の図郭座標変換には使用できない!と考えたほうが良いと思います。が此処もやはり、最終的には発注機関との協議をお薦めします。
Q20.
<Trans/FRMβ版>
座標変換をしたら、新座標の色が通常「緑」のはずが、一部「赤」で表示されているが・・?
A20.
変換後の座標値が「赤」色で表示されるのは、座標変換に必要な「変換パラメータ」が見つからず、「3パラメータ」で変換されたことを示しています。この原因は以下の場合が考えられます。
  1. 座標系が正しく設定されていない。座標系番号は、地籍図等の左上部に記されています。FRMソフト上の[設定]−[座標系]の設定が、これと同じかどうか確かめてください。
  2. FRMソフト上、選択されている変換パラメータファイルが正しくない。[設定]−[変換パラメータファイル]で選択しているパラメータファイルが、現在処理している座標系のものと異なっていることが考えられます。どのファイルを選べば良いかは、TKY2JGDのヘルプを参考にして下さい。
    とりあえず「TKY2JGD.par」(全国のパラメータファイル)にしておけば、どの地域でも計算できますが、読み込み時間・計算時間のレスポンスは、各地区ファイルより相当下がります。
  3. 変換しようとしている座標に対する地区の変換パラメータが存在しない。上記1・2が当てはまらない場合、変換パラメータが存在しない事も考えられます。この場合、期待する変換精度が得られないと推定されますので、発注機関経由にて国土地理院に相談されることをお勧めします。
当社では、この部分へのアドバイス・対処は、当然できませんのでご理解の程お願い致します。
▲ページトップへ
Q21.
道庁座標変換は、どうなるのでしょうか?
A21.
TKY2JGDでは、道庁座標変換はもちろんサポートしていないので、まず平面直角座標系(旧日本測地系)に変換する必要があると思います。もちろん、何も考えず道庁座標→世界測地系座標に変換するアプリを要求するのはナンセンスですが、現在、以上のアドバイスしかできません。道庁変換は、極めて複雑な背景・経過がある様なので、国土地理院にご相談する事をお薦めします。
Q22.
変換の選択は、誰が判断するのか?
A22.
 建前論では、「計画機関が、要求精度を考慮して、事前調査を行った上で決定」でしょう。唯し、計画機関から、相談・依頼されれば当然、作業機間が提案すべきところです。従いまして、まず第1に、測量業者が提案、第2に発注者が承認、第3に国土地理院の承認が現実的では。要するに、測量業者の役割が大きい訳でして、それができない業者は、測量業から撤退を考える時期にきた!との覚悟も必要なのでは。
Q23.
法務局より、旧日本測地系の公共基準点を使用した場合、測量および図面作成は、旧日本測地系で行っても良いとあるが、旧日本測地系で測量したときに、関係地または隣接地が世界測地系で測量され、新座標がついているときに、世界測地系から、旧日本測地系の変換は、どうすればよいのか?国土地理院の変換は、旧日本測地系から日本測地系2000しかないのでは・・・?
A23.
業務の目的・要求される精度等は別問題として、国土地理院提供のTKY2JGD変換ソフトには、新から旧への所謂「逆変換」機能もあります。
因みに、地理院HP最新Q&Aでは、逆変換の必要性についての質問があり、「逆方法の変換の例を挙げます。既にある地図を利用して,測地成果2000に準拠した新しい地図を作る場合、新しい地図の図隔の4角(すみ)が旧地図のどこに対応するかを計算する必要があります。この場合に逆方向の変換をします。」と、載っています。
地理院HPを隈無く閲覧する事も是非お薦めします、ご参考まで。
Q24.
ウチの会社は、新測量法対応ソフトはいらない!。何故ならば(仮の話だが)、地理院HP「新座標」の成果しかなくても、一端、地理院ソフトで「旧座標」に置き換えて、旧検定プログラムで計算。その後また、地理院ソフトで「新座標」に変換することで、旧プログラムでも「事」は足りるはずですが・・・!?
A24.
成果の是非はさておき、理論的には次のような手続きを間違いなく処理しなければなりません。
処理手順は、以下の通りです。
  1. 国土地理院HPまたは学会誌などから、比較的日本測地系に近い「Tokyo97」と「ITRF94」の変換パラメータを求める。
  2. 上記変換パラメータにより、既知点の「新座標」を「Tokyo97」へ変換する。
  3. 質問者のいうとおり旧プログラムで処理する。
  4. 処理結果の新点座標を「Tokyo97」と「ITRF94」の変換パラメータにより「新座標」へ変換する。
  5. 上記の変換にあたり「Tokyo97」のジオイド高を求める必要がある。
  6. 「Tokyo97」のジオイド高は、「日本のジオイド96」に示されたWGS84のパラメータを「WGS84⇒Tokyo97」の変換パラメータにより計算して求める。
    この変換パラメータが直接みあたらない場合は、「WGS84⇒UTRF94」と「ITRF94⇔Tokyo97」から2回の変換により求める。
  7. 以上の手順でTokyo97のジオイド高を求め、「Tokyo97」での各点の楕円体高を求める。
  8. それが終了した後、(4)で示された座標変換を行う。
  9. 上記では「新座標」が得られただけなので、座標から基準面上の距離計算及び観測値の基準面上の距離計算、残差の計算、精度管理など作業規定に定められた処理を行う。
また、以上の処理に関する注意点は、以下の通りです。
  1. 以上の処理では、古い「日本のジオイド96」を使うので、新しい「日本のジオイド2000」を使った場合との違いを確かめる必要がある。
  2. 既存の支援ソフトはないので、すべて自社計算になる。
  3. 計算結果は、自社点検を行い間違いないことを客観的データで証明する。
  4. 公共測量の場合は、上記の処理に関して国土地理院の承認を求める必要がある。
なお、上記の手順中の新旧の座標変換にあたり国土地理院が提供する「TKY2JGD」を使うのは、蛇足ながら、論外な処理であることはご存じの通りです。さらに念のため、質問にある”・・・一端、地理院ソフトで「旧座標」に置き換え・・・”に示す座標変換において、「TKY2JGD」を使うのは、論外な処理であるということであります。「論外」である理由は、弊社HP「特集」「新よく分かる測地成果2000第1〜3回、TKY2JGD説明」で述べたことでお分かりいただいていることと思います。
Q25.
発注機関から、現地観測を伴わない変換のみの設計で発注されたら、どうすればいいのか?
A25.
こうした小手先の処理は一般的には危険です。
しかし、測量の履歴がわからないと正確な対処方針がだせません。神奈川県測量設計業協会は「事前調査を先行させその結果に基づいた座標変換方法の決定」を市町村の担当者に提案しております。尚弊社HP、よく分かる測地成果2000第3回が参考になるかもしれません、ご覧下さい。
また弊社では、地理院「TKY2JGD」パラメータを解析し、その座標変換誤差を推定する「ゆがみMAP」を提供する計画で、これは「提案型営業」を支援するものと確信しております。
既に、「TKY2JGD」が使えない地方自治体で、実測予算の獲得が必要になる例もでてきています。弊社の「ゆがみMAP」は予算獲得の裏付け資料に使えるものですから、ご期待下さい。
Q26.
新測量法施行に伴い、法務局17条地図の行方はどうなる?
A26.
2002年2月20日「地籍図の様式を定める省令の一部を改正する省令」が公示され、この省令により、地籍図の様式は大幅に変更されました。(2002年4月の月刊「測量」も参考になります)
17条地図は「地籍図」を元にしていることが多い為、大いに影響が出るでしょう。
Q27.
新測量法施行に伴い、3・4級はどうなる?
A27.
観測面での違いは、まったくありません。運用面の注意点は、以下の通りです。
  • 世界測地系に対応した平均計算プログラムを使用する事(一部楕円体パラメータが 影響します)。
  • 既知点の座標値は、必ず世界測地系であることを確認する事。
Q28.
新測量法施行に伴い、簡易網はどうか?
A28.
基本的に計算方法は変わらないので、理論的には何の違いもありません。簡易網平均において、楕円体要素が関係しないところでは不変であるが、処理は、その道のプロが注意深く行われるべきです。
Q29.
新測量法施行に伴い、縮尺係数は不変か?
A29.
縮尺係数は、ご存じの通り、作業規程計算式集2.(9).(4)の計算式で計算します、パラメータにはy座標が使用される為、理論的にはy座標が変われば、縮尺係数は変わります。
ただし、意味のある違いかどうかは地域・要求精度によって異なるので、一概には言えません。WingNeoやTKY2JGDで簡単に確認できる為、実践してみるのが良いでしょう。
Q30.
施行後は、必ず全て新座標系か?
A30.
基本測量・公共測量は、世界測地系でなければならないことが測量法には明記されています。従いまして「公共測量の新規事業に関しては、新座標。過去の成果は、必ずしも新座標への変換の必要がない」が、法的スタンスでしょう。更に言えば、基本測量・公共測量以外でも、世界測地系で座標を表わすのは、時代の流れから言って必須のこととなるでしょう。
▲ページトップへ
Q31.
地理院HPで、ジオイド・TKY2JGD・座標変換マニュアル等が見つかりません、何処ですか?
A31.
地理院HPでは様々な情報が入手できますので、是非あらゆる文献に目を通す事をお薦めします。
Q32.
ジオイド高の影響は、どの程度なんでしょうか?
A32.
ジオイド高の影響は、新基準面において1kmあたり5〜6mm程度、旧基準面距離より短くなります。またWingNeo等を利用して、まず、自分で計算し自分の目で確かめることも、測量技術者にとっては重要だと思います。
Q33.
<ジオイド2000について−1>
4月1日地理院HPで公開されましたが、その「使用許諾書」の文書からは、測量業者として、地図センターの「2kmジオイド高」を買わずに、使えるという内容と捉えることができます。が、公共測量においてジオイド高を計算し成果を出す場合は、地図センターから買う必要があるのでしょうか?
A33.
基本的にはホームページでの公開は、閲覧という考え方で行なっています。
よって、公共測量等でジオイド高を計算して、成果(成果表)を作成する作業を行なう場合は、地図センターから購入したものを使用するようにして下さい。
Q34.
<ジオイド2000について−2>
地図センターから買う必要がある場合には、利用者1社で1セットでしょうか?利用者1人で1セットでしょうか?また、バージョンアップされる毎に購入する必要があるのでしょうか?
A34.
購入するセット数は、作業を行なう機器(パソコン)の台数分(1台に1セット)という考え方でお願いをいたします。
バージョンアップについては、「ジオイド高」が改正(改定)されたら新しいものを刊行しますので、その時に必要に応じて購入をお願いいたします。
Q36.
改正測量法施行後、旧成果は閲覧できるのでしょうか(本来は地理院に聞く事なんでしょうが)?
A36.
「公共測量には使えないが、旧成果も閲覧可能」との情報もあります。施行後公共測量は、全て世界測地系で処理する事に変わりありませんが、地理院の国民サービスへの一環と言うスタンスからの様です。唯、直接国土地理院に確認をとるのがよろしいかと思います。
Q37.
四等三角点の改測「済・中・予定」との話(セミナーにて)あったが、地理院HPの何処にあるのでしょうか?
A37.
地理院HPのトップページ赤文字「測量法改正関連事項」に入り、所謂TKY2JGDのダウンロード・サイトである<緯度・経度を世界測地系に変換するためのソフトウェアの概要>の中に、「基準点成果・座標変換ソフトウェアを利用するに当たり、注意が必要な地域があります。詳しくはこちらのページをご覧ください」の記述の「こちらのページ」 部分に、現在リンクされています。地理院HPは測量ビジネス情報の宝庫とも言えます、定期的閲覧をお薦めします。
Q38.
月刊:測量のアイサン広告で「・・・距離・面積の基準面が楕円体に・・・」とあるが「面積」は、間違いでは?
A38.
改正測量法第十一条に「距離及び面積は、第三項に規定する回転楕円体面の表面上の値で表す」と定めています。ここでいう、「第三項に規定する回転楕円体」は、改正測量法で定められた準拠楕円体を指しています。 なお、測量において「距離」と「面積」が異なった基準面で扱うことは、通常あり得ないことです。
Q39.
地籍測量等の平面とGRS80楕円体面に関し、場所により面積の差が異なる様ですが、どの位の差か?
A39.
平面と楕円体面の距離の縮尺係数は原点で0.9999、座標系の端では1.0001です。面積にすると2×(1.0001−0.9999)=1/2500の差になります。しかし、この差は地籍測量の「公差」の範囲ということで、地籍測量や不動産登記法の17条地図では平面上の面積を使ってきています。
旧法の基準面はジオイドであり、新基準面はジオイドより約40m地球中心に近くなります。したがいまして、(6370000−40)/0.999994となり、1km当り6mmほど短くなります。下図を参照して下さい。新法による面積では旧法の面積より約1/10万縮小されます。ちなみに日本全国の面積は120万坪狭くなると思います。計算して確かめてみてください。このような新旧基準面の違いによる面積の差も小さいので問題視する必要はないようです。なお、弊社HP2000年6月〜2001年3月の連続講座「第5回」もご参照下さい。
Q40.
「測地成果2000導入に伴う公共測量成果座標変換マニュアル」16頁「また、四等三角点の成果は、周辺の三等三角点の成果改定後の座標変換補正量をもとにした変換パラメータを用いて座標変換をしているため、地域により精度の低下も考えられる。」とあるが、四等三角点の座標変換は、TKY2JGDによるものなのか?
A40.
これまで国土地理院が公表した座標変換方法から判断すれば、おっしゃるとおりと思いますし、弊社でもそのように理解しております。ただし、私達が国土地理院の発表などを見落としている可能性もありますので、直接国土地理院に確認をとるのがよろしいかと思います。
▲ページトップへ
Q41.
マニュアル第2章5節「地域毎に適合した変換パラメータ」とTKY2JGD地域毎変換パラメータとは、同じか?
A41.
それぞれの変換パラメータおよび利用目的などの特徴を下表に示します。
Trans/LSC地域毎に適合した変換パラメータ TKY2JGDに使う地域毎の変換パラメータ
各市町村が設置した骨格になる1,2公共基準点の新旧座標から計算されるローカル的な変換パラメータ。この変換パラメータにより3,4級や境界点などの座標変換を行う。新座標は、測量士の皆様が測量した結果または改算した結果を使うことになる。 国土地理院提供のTKY2JGD座標変換プログラムは、国土地理院が計算した一二三等三角点の新旧座標から変換パラメータを計算し、それをTKY2JGDに日本全国の変換パラメータとして内蔵している。私達利用者が勝手に変換パラメータを変たり、追加・削除はできない。
各変換パラメータには、以上のような特徴がありますので、Trans/LSCで得られた変換パラメータをTKY2JGDに内蔵することはできません。しかし、Trans/LSCにおいて変換された座標値とTKY2JGDで変換された座標値を比較検討ができるようになっております。下の画面は座標変換方法の選択場面です。
下の画面左はアフィン変換よって変換パラメータを求めたときの残差の分布です。概略10cm程度以内にあります。右画面はTKY2JGDによって得られた世界測地系座標とGPS観測によって得られた座標差です。それらの差は20cm程度ですが、最大は70cmもの差がでています。したがいまして、この地域では、精密を要する基準点の座標変換に、TKY2JGDを使ってはならないと判断できます。
(Trans/LSC画面で示されたTKY2JGDとアフィン変換の座標変換精度)
Q42.
御社ソフト「Trans/LSC」にて算出したローカルパラメータを、TKY2JGDに使用したいが!?
A42.
Q&A41をご参照下さい。
Q43.
<「地域毎に適した変換パラメータによる座標変換」について>
勉強不足で恥ずかしいのですが、座標変換マニュアルから、以下の様に受け取ったのですが間違いですか?
  1. 座標パラメータは、基準点(既知点)から計算して求め、そのパラメータを使用してその中の未知点を変換する!と考えていいのでしょうか?
  2. その場合パラメータを算出する方法は、決められているのですか?
  3. 決められていない場合、誰が決めているのでしょうか?
A43.
  1. 当社も、そのように理解してソフト開発を完了しました。
    蛇足ながら、既知点は1,2級公共基準点など骨格になるものを想定しています。未知点は、3,4級及び境界点などを想定しております。
  2. 変換パラメータを計算する方法は、「測地成果2000導入に伴う公共測量成果座標変換マニュアル」第37条運用基準で「アフィン変換」および「重み付補間」の二つの方法が例示されています。国土地理院の話では、「より優れた方法があれば積極的に採用してもよい」と述べております。弊社での研究結果によれば、「重み付補間」は、あまり好ましい結果を得られないので、弊社独自の最小2乗内挿という方法も採用できるようになっております。
    簡単にいえば「アフィン変換」と「重み付補間」を組み合わせたようなものです。アフィン変換より正確な結果が得られることを確かめてあります。尚、当社「JGDTrans/LSC」では、「アフィン変換」「重み付け補間による方法」ともに現在実装されています。
    また「JGDTrans/LSC」は下図の通り、「平行移動」から「平行+回転・縮率等」まで、多種の変換方法が選択できるようになっています。
  3. 規制緩和が進んでおりますので、国土地理院も民間活力を積極的に生かす施策がとられています。
    従いまして、私達が決めればよいことです。無論、弊社の立場は、開発製品が優れていることを客観的資料等で示さなければなりませんし、測量業者さんは、発注側に変換方法の妥当性を示さねばならない時代と言えます。
Q44.
マニュアル「地域毎に適合した変換パラメータによる座標変換」とは、アフィン変換の事ですか!?
A44.
Q&A43をご参照下さい。
Q45.
<Tran/LSCについて>
アイサンさんには、独自の細かいパラメータを持っている様(な印象セミナーで)だったが、それを用いての変換が行えるというものが、Trans/LSCである!と、考えて良いのか?
A45.
当社で独自の細かいパラメータを持っているわけではありません。「その地域の基準点の状態を最も把握しているユーザーが、実測をもとに、地域毎に適した変換パラメータをユーザー自身で作成したのち、そのパラメータを用いて座標変換を行う」ためのツールを当社が提供する、という表現が正しいです。近々にリリース予定のJGDTrans/LSCは、その作業を支援ツール・ソフトです。尚、Q&A41も参照してください。
Q46.
「測地成果2000導入に伴う公共測量成果座標変換マニュアル」に示された「地域毎に適合した変換パラメータ」の計算は、アイサン「Trans/LSC」を使えばできると聞いたが、アイサンしか販売していないのか?
A46.
各社さんのHPなどで公開した資料をみる限り「同種」のソフトは見当たりませんでしたが、詳しいところは不明です。目ぼしい会社に直接お確かめになることをお薦めします。なお、世界測地系移行にともなう座標変換では、国土地理院のマニュアルの有無にかかわらず、こうしたソフトは必需品になります。
弊社では、国土地理院が、1999年秋に「測地成果2000導入に伴う公共測量成果座標変換マニュアル(案)」を発表する以前から研究開発を進め、上記マニュアル公表直後の12月に「体験版 Solution Tool」の発売を開始しました。此は近々に発売するTrans/LSCのβ版と言え、「地域毎に適合した変換パラメータ」を求め座標変換する体験版ソフトです。
現在までに10県以上の測量設計業協会の研修用資料としてご利用いただき好評を得ております。導入への事前勉強・検討材料にご使用下さい。
Q47.
<Transセミナーにて:地域毎に適合した変換パラメータ>
アフィンによる座標変換結果の点検方法は、どのようにお考えでしょうか?
A47.
セミナーでも強調しましたが、実測なしで正確な位置を出そうと考えるのは特別な場合と思います。あらゆる座標変換結果を点検するにはGPSなどによる実測結果による点検が必要ではないでしょうか。「測地成果2000導入に伴う公共測量成果座標変換マニュアル」第37条運用基準に基づく弊社開発「Trans/LSC」による計算結果から得られる標準偏差などからある程度アフィン変換結果の精度評価は可能です。
くどいようですが、点検は実測が最も確実な方法と断言できます。
Q48.
<Transセミナーにて:地域毎に適合した変換パラメータ>
ブロック別変換パラメータの考え方および作り方が知りたい!?
A48.
同じ市町村のなかでも年度別に公共基準点を設置する場合があります。そのとき年度毎に既知点が異なっている場合があります。こうした場合、年度毎のブロックに分けた変換パラメータをつくった方がよい場合があります。つくり方はブロック毎の新旧座標から計算します。お買い求めいただいたCDのJGDSolution Toolの体験版座標変換でも試験的につくれますが、正式の成果は弊社Trans/LSCにより更に正確につくれます。
なお、このブロック毎の変換パラメータは、地籍測量の座標変換にも極めて有効と思います。
Q49.
<Transセミナーにて:地域毎に適合した変換パラメータ>
マニュアルでは変換に用いる基準点数が3つ以上とあるが、変換モデル毎の理論値は、如何でしょうか?
A49.
  1. 平面の座標変換と変換パラメータ数と必要既知点数
    座標変換種類 変換パラメータ数 最小既知点数
    平行移動 1点
    平行移動・回転 1点・1方向
    平行移動・回転・伸縮
    (ヘルマート)
    2点
    アフィン 3点
  2. 既知点数
    既知点は1点につきXおよびYの二つですから、点数x2が既知数です。
    最小既知点数は変換パラメータ数を上回る既知数になればよいことになります。
  3. 測量における一般論では、未知数(変換パラメータ数)を上回る既知数を使いますので、上記最小点数を考慮の上既知点数を決めるのがよいかと思います。
  4. 変換パラメータ計算結果の標準偏差が小さいからその方法がよいとは限りません。
また、平行移動他どのような座標変換方法を選ぶかは、当社「Trans/LSC」に備えられた「AIC」機能を使ってみて下さい。「Trns/LSC」では、変換手法を選択する指標として、AIC(Akaike Information Criterion)値も算出しています。AICは、モデルの検定を行う為の手法で、AICの値が小さいほうが優れたモデルであり、AIC値間の差が1を超えれば有意であるとされています。
なおの詳細は、Trans/LSCのヘルプをご覧下さい。
Q50.
測地成果2000が採用され、同時に日本のジオイドが96から2000に変更になりました。そこで、旧水準測量成果を座標変換等でジオイド2000に対応した標高に変更できるのでしょうか?
A50.
ご質問内容は2つあると思いますので、それぞれにお答えいたします。
  1. 旧水準測量成果を2000年度水準成果へ変更する
    これまでの水準成果は昭和44年度平均成果を使っています。今回2000年度平均成果が計算され、これからはその成果が使われます。
    • 国土地理院は「基本水準点の2000年度平均成果改定に伴う公共水準点成果改定マニュアル(案)」を定めました。このマニュアルは2000年度平均成果をつくるためのものです。
    • 観測値がある場合は新標高を既知点として改算処理できますが、観測値がない場合、第3節「仮定平均を用いた平均計算による成果改定」が行われます。
    • 以上のような新旧標高から「標高変換パラメータ」をつくって標高変換をすることは可能です。
      が、マニュアルでは定められておりません。
      ご案内のように平面座標の変換パラメータ手法は「測地成果2000導入に伴う公共測量成果座標変換マニュアル」に定められております。
    • 規制緩和のなかで「企業努力」が尊重されるようになりましたので、平面と同様に変換パラメータをつくって補間による「標高変換」をご提案されるのも一つの方法かもしれません。
  2. 「日本のジオイド96」と「日本のジオイド2000」の関係
    水準成果の標高を利用する立場で、ジオイド高に関係した処理に思い当たりません。どのようなことを想定しているのか、再度教えていただけませんでしょうか。とりあえず以上回答をさせていただきます。
▲ページトップへ
Q51.
<T県測協主催 セミナーから:地域毎に適合した変換パラメータ>
電子基準点による実測は、どの程度の割合で行うべきでしょうか?
A51.
状況により異なりますが、これまでの私の経験では、1・2級基準点数の1〜2割程度は一つの目安となるように思います。それで不足と判断すれば、さらに追加観測を行うようにしたらいかがでしょうか。
ただし、千葉県の場合「基準点92」があるのでその成果の活用も考慮する必要があるように思います。
Q52.
<T県測協主催 セミナーから:地域毎に適合した変換パラメータ>
各市町村で独自の変換パラメータを設定すると、行政界で不整合が生じるのでは?
A52.
各市町村独自の変換が正確に行われていれば、行政界での不整合は小さいと思いますが、の保証はありません。隣接市町村の協議機関を考える必要があるかもしれません。市町村の不整合を解消する目的などで、神奈川県測量設計業協会では県全体の測地網をつくる計画でいます。千葉県の場合「基準点92」で県全体の整合がとれているので、市町村界の不整合解消にこれを活用できるように思いますが、如何でしょう?
Q53.
<T県測協主催 セミナーから:地域毎に適合した変換パラメータ>
3・4級座標変換の考え方について、今一度お教え下さい。
A53.
前問と共通した問題があります。
繰り返しますと、「点数が多いこと」と「住民の権利と密接であること」です。
これに対応した座標変換として「測地成果2000導入に伴う公共測量成果座標変換マニュアル」第37条運用基準では、アフィン変換による「地域毎に適合した変換パラメータ」を定めております。弊社ではこれに対応した「Trans/LSC」を開発しました。しかし、この方法ではアフィン変換の基となった1・2級基準点の精度が悪い場合、正確な座標変換ができない場合も想定できます。
そこで弊社では、座標変換マニュアルには定められていませんが、簡易網平均法の座標変換プログラム「Trans/SAD」を開発中です。この簡易網平均手法については、国土地理院からも了承を得たものです。これは旧座標と旧網図を基に簡易網平均を行うもので、アフィン変換による場合より信頼性があると思います。近々に更に詳しい御紹介ができるはずです、ご期待下さい。
Q54.
<N県測協主催 セミナーから>
アフィン変換について、今一度お教え下さい。
A54.
県測協でまとめ買い頂いた弊社JGDSolution Tool−CDの中に、「紙芝居」やPPT形式の解説書があります。また、アフィン変換も搭載されたローカル座標変換の体験ソフトが入っています。特に体験ソフトのヘルプには、アフィン変換に関する詳細な説明があると思いますので、是非ご覧下さい。
また、このQ&Aには比較的若い番号に基礎的な部分は多くありますし、実践的な内容も40番代以降にありますので、其方も参照下さい。
Q55.
<N県測協主催 セミナーから>
座標変換時の改測と改算の判断基準は?具体的にお願いします。
A55.
光波測距儀を使った公共測量の場合、原則的に改算が主体でGPSによる実測を可能な限り増やすことになるのではないでしょうか。ただし、埋め立て地などで地盤変動が大きい地域は改測が主体になると思います。地域により異なりますので、事前調査を先行させることをお薦めします。
Q56.
<N県測協主催 セミナーから>
大阪府 豊中市の座標変換・GIS等の取り組みの資料などありますか?
A56.
昨年と一昨年のシステム展にて、豊中市の柳川重信さんという担当者が報告しております。月刊測量にその要旨がでていると思います。
また豊中市のHPをみるなどして、とっかかりを掴むことをお薦めします。
Q57.
<N県測協主催 セミナーから>
ジオイド面は、どのような基準で決められるのでしょうか?
A57.
ジオイドの概念は「平均海面とその陸地への延長」であります。水準測量で求めた標高はジオイド面を基準にした高さですから、したがいまして、その点の標高下がジオイド面になります。水準測量は道路に沿って2−3万点程度の線状の値です。面的に求めるために重力の結果が使われます。
また、全地球的な関連では人工衛星の軌道解析結果が使われます。尚、地理院HPにも詳しく説明されていますので、是非ご覧下さい。
Q58.
<T県測協主催 セミナー:地域毎に適合した変換パラメータ>
座標変換結果の不整合などにより境界点を逆打ちした場合、地主さんへの不安のない説明ができるか?
A58.
世界測地系への移行に伴う座標変換で、1,2級基準点は点数も少なく技術的にも簡単です。問題は、住民の権利と密接に関係する境界点の座標変換であると思います。絶対条件は「住民の財産権を絶対に犯さない」ことであることは異論のないところです。したがいまして、旧座標の相対位置関係は保存したままの座標変換が求められます。旧座標の測量誤差は狭い地域であれば絶対値は大きくありません。旧座標の広域的誤差が大きい場合など、現実的には河川や公共道路にしわ寄せするなどして「住民第1」にした座標変換方法を考えていく必要があるようですが、まさに此処が「測量士の腕の見せ所」ではないでしょうか。
Q59.
<N県測協主催 セミナーから>
旧座標用の平均プログラムを使って新測量法の計算が出来ないと言うが、その理由は?!
A59.
まず、計算の要素となっている楕円体の長半径と扁平率が異なります。詳しくは弊社HPの特集「新:よくわかる測地成果2000」第4回に、プロセスをおって詳細にご紹介しております。
尚、その他のQ&Aなどもご参照下さい。
Q60.
<N県測協主催 セミナーから>
ジオイド高、GRS80、ベッセルの関係が分かりにくい。
A60.
ジオイド高に関する質問は予想外に多く、その為セミナーでは図解で詳しく説明したテキストをご用意しました。また、お買い求めいただいたCDの中のViewerや、演習問題の応用問題−1に示されたジオイド図等も参考になります。此処をしっかり把握しておいて、実践にお役立て下さい。
▲ページトップへ
Q61.
<N県測協主催 セミナーから>
事前調査方法を教えて下さい。
A61.
国家基準点の状況、公共基準点の設置時期・観測手法・計算方法・計算簿及び網図の保管状況など「測地成果2000導入に伴う公共測量成果座標変換マニュアル」に定められた座標変換に必要な項目の調査を行います。これは机上調査ですが、机上調査結果、公共基準点の何点かを抽出して実測するなど現地調査も考えられます。
現地調査結果の解析は、JGDSolution Tool体験版をご利用下さい。
Q62.
<Z県測協主催 セミナーから>
ある市町村で、既に変換済みのものについてはどう考えればよいか。
A62.
「測地成果2000導入に伴う公共測量成果座標変換マニュアル」に示された精度管理基準が満たされているか、調べてみることが第一です。次に、弊社Trans/EDXに基づいてTKY2JGDのゆがみが大きい地域かどうか調べてみて、もし、ゆがみが大きければ実測などに基づいた点検が必要ではないでしょうか。TKY2JGDで座標変換はどのような経過で実施されたのでしょうか。測量業者さんが市町村からいわれて無批判に 「言われたとおり」作業したのなら問題です。セミナーで申しましたように「実測しないで正確な座標が得られる」と思っているのなら「測量業不要」です。測量業としてのプライドを確立していきたいものです。
Q63.
当初「移行期間」があると説明されていが、最近の説明では移行期間がない。本当のところはどうなのか?
A63.
2002年4月1日に新測量法が施行され、公共測量などは今年度から世界測地系で行われなければなりません。国土地理院の現在の説明では、皆さんもお聞きになったように、法律的には「移行期間」というものはないようです。ただし、旧成果の世界測地系への移行が法的に義務づけられていないことから、各自治体の都合で世界測地系へ移行してもよいことになっているので、それが実質的な移行期間とも推測できます。唯、セミナーやインターネット等で、ご質問される自治体関係者は、決して少なくありません。したがいまして、世界測地系への移行・座標変換を足掛かりに、地域行政の総合コンサルを目指す事も可能では。是非ビジネス機会にしたいものです。
Q64.
今回の改正法で、公共測量作業規程も変わるのか?、いつ製本されるのか?
A64.
変わっています。国土地理院HPの改正測量法関係をご覧なると、「新旧対照表」が示されています。なお、測量協会より「国土交通省 公共測量作業規程」(平成14年4月1日施行)が6月10日より刊行されております。
この新測量法施行をビジネス機会と捉え、ご自身で定期的な閲覧を心掛ける事も必要ではないでしょうか。
Q65.
<新測量法セミナー N県から>
距離・面積の基準面について、その背景と共に更に詳しく解説が欲しい!
A65.
新測量法第11条一項は、旧法と同様、「直角座標」で位置をあらわすことができます。同上二項は「距離及び面積は楕円体面で表示する」と定めています。地籍測量における面積は、従来から平面上で計算処理されています。新測量法で定められた基準面と異なることから、よく質問を受けます。地籍測量が開始された当時の測量精度からすれば、楕円体面と平面の区別は必要がなかったのではないかと、推定できます。明らかに地籍測量の面積は、測量法の定義に反します。関係者にそれとなく質問しましたところ、"球面と平面の面積の違いは、国土調査法施行令で定められた「公差」の範囲であるから同一面とみなせる"という内容でした。これに関した公式見解は見当たりません、どなたかご存知の方がありましたらご一報下さい。
ちなみに、原点においては(平面距離/楕円体面距離)=0.9999ですが、原点から東西に130km離れた座標系の端では1.0001になります。したがいまして、原点付近と座標系の端では面積が2500分の1だけ違うことになります。
Q66.
<新測量法セミナー N県から>
3,4級基準点等の座標変換は、TKY2JGDまたはアイサンの座標変換ソフトで対応可能と思うが、国土調査における図根点を用地測量の基準点として用いる場合、現地付近にある点の4点だけ単に変換して使えるか?
A66.
3,4級基準点であっても、TKY2JGDを使って座標変換する場合、細心の注意が必要と思います。この場合、弊社Trans/EDX による座標変換誤差を推定する道具として使うことをおすすめします。公共測量の基準点成果は、19条5項の認証より国土調査の基準点として使えますが、逆に、国土調査で設けられた図根点成果は公共測量における基準点として採用できないこともあります。採用可能の可否を国土地理院に確かめることをおすすめします。図根点を公共基準点として使える場合、3,4級の座標変換と同様の手法でよろしいのではないでしょうか。
Q67.
<新測量法セミナー H県から>
TKY2JGD・3パラの説明は、参考になりました。が、図面の変換の説明部分で、表(セミナー教材GuideBook15頁)のアンダー・オーバーシュートの○×、間違ってませんか?
A67.
セミナー教材中、「第4章:座標変換マニュアルを極める!」は、地理院HPからダウンロードしたPDFファイルから、Qに関連するAを転記させて頂いていますが、15頁の表についてもその画像を、貼り付けています。従って、間違っているとするとマニュアルが間違っている事になります。この変換方法の比較表では、ご質問のアンダーシュート・オーバーシュート欄の○×の他にも、代表点方式の行の図郭ズレ欄に、何故か?小さな○が付いていますが、厳密に言えば×に相当するはずと考えます。近々、纏めて地理院へ質問をしてみますが、ご自身でも再度マニュアルをご確認頂き、必要なら自身でも問い合わせる事も重要かとも思います。
Q68.
<新測量法セミナー H県から>
セミナー全体、基礎っぽく残念、もう少し上級者向けは無いのでしょうか?
A68.
セミナーの発端は、弊社JGD2000 Solution Tool(ローカル座標変換体験版付き)を教材に使った、各県測協様との技術セミナーに於いて、TKY2JGDや座標変換マニュアルへの「素朴な質問」が極めて多い事から、初歩に的を絞り込むところから企画され、極めて初歩からのセミナー内容になっています。おっしゃる様な中級・上級者向けへのセミナー要望も多く、現在企画段階ではあります。受講者の方々がパソコンを使って実例計算を行うのが最も効果的ですが、多量のパソコン電源の確保など、会場の手配などにも手間取っております。
Q69.
<新測量法セミナー A県から>
改算・再計算には手簿が必要か?また、計算簿どのような場合必要か?
A69.
1,2級基準点の改算の場合、計算簿または記簿が必要になります。手簿は必要ありません。セミナーでお渡ししました弊社「GuideBook」66〜69頁をご参照下さい。3,4級基準点の場合、記簿や計算簿がなくとも成果表があれば座標変換が可能です。その場合、弊社Trans/LSCが活躍すると思います。「GuideBook」第3章「座標変換の実務」をご参照下さい。
基本的に点数の少ない1,2級は改算または改測及びそれらの組み合わせになると思います。基本的に点数の多い3,4級及び境界点は改算・改測には経費がかかるので、Trans/LSCによる座標変換になると思います。3級の点数がそれほど多くない場合は、改算でも対応している自治体もあります。いずれの場合も座標変換結果の点検が必要です。一番良い点検方法はGPSにより実測することではないでしょうか。できる限り多くの実測点があれば、座標変換結果の信頼性が高まるのは当然のことです。
Q70.
<新測量法セミナー H県から>
3パラメータ T1=−146.414、T2=507.337、T3=680.507 のT3は、何を使っているのか。Zが新旧で680m違うということか?
A70.
弊社「GuideBook」12頁図1−11の最右図に示された3次元座標の原点における変換パラメータです。よくZを高さと勘違いしますが、新測量法第11条第1項に示された地心直交座標XYZのZです。「GuideBook」5頁参照してください。
▲ページトップへ
Q71.
<新測量法セミナー O県から>
御社 Trans/MAPの発売時期は?
A71.
先般、御東京本社の方にもお話したところですが、機能・スペックの最終検討中です。秋頃、第1次分のMAP発売予定しております。Trans/MAPは、地図類の座標変換を行うツールで、従来の紙地図、ディジタル地図など様々な種類の地図があり、最も汎用的なツールを見定めて、更に開発することになっていますので、ご期待下さい。
Q72.
<新測量法セミナー O県から>
改測の既知基準点として当初、三等を予定していたが、四等とFK点もあることが分かった。既知点として、四等とFK点が使えるか?(「注」FK点:阪神・淡路震災時の復興基準点」)
A72.
震災復興として三等三角点の改測が行われ、四等三角点の改測280点FK点800点が新設されたと聞いております。これらの点はTKY2JGDによって世界測地系に座標変換されていると聞いております。したがいまして、三等三角点の改測地域の境界付近における四等やFK点の座標は注意しなければならないと思います。つまり、TKY2JGDにより座標変換された基準点は「要注意」です。計画する前に、これらのことを国土地理院近畿地方測量部の担当者に確認しなければならないと思います。
Q73.
<新測量法セミナー O県から>
御社 Trans/LSCで1万点の変換にかかる時間は?
A73.
PCの性能にもよると思いますが、標準的なノートパソコンで6000点の座標変換は3秒で終わりました。従いまして、1万点の変換時間ですが推定で、最高でも分単位の処理時間を見込んでいただければ、と思います。
Q74.
<新測量法セミナー S県から>
公団の地すべり地区GPS定点観測による経年変化を求める仕事で、側は旧座標で良いとのこと。将来的に世界測地系座標にした方がよいか?
A74.
変化量を求める仕事なので、座標系にはあまり関係がないと思います。しかし、今後のことを考えると世界測地系で処理した方が何かと簡単になります。たとえば、基線解析ではTKY2WGSによる座標変換は不要になります。
Q75.
<新測量法セミナー O県から>
図郭の隅が海上にあるときの座標変換方法は?
A75.
「測地成果2000導入に伴う公共測量成果座標変換マニュアル」13,14頁をご覧下さい。3パラメータ結果に「下駄」をはかせる補正方法が説明されています。また、弊社「GuideBook」30頁をご覧下さい、更に分かり易い文言で説明されているはずです。
Q76.
測量法が改正されたというが、私達土地家屋調査士には無関係であるように思う!?
A76.
旧測量法では、GPSの観測値は「世界測地系」が基準、GPS観測値の処理は「日本測地系ベッセル楕円体面」を基準、角度などの観測値は「ジオイド」が基準で、測量の基準が多くあり処理が複雑でした。測量法の改正に伴い、GPSも角も全ての観測値の基準が世界測地系一つになり、処理が単純化されました。この結果、GPS測量による地積図などの座標づけが容易になりました。このことを理解すれば、土地家屋調査士の先生方に、測量法の改正の恩恵が直接及んできていることが分かるのではないかと思います。
Q77.
測量法が改正された結果、従来の面積が変わることがないのか?
A77.
旧測量法における距離・面積基準面はジオイドでした。新測量法の基準面は、ジオイドより約40m地球の中心に近くなった楕円体面です。面積にすると約1/10万縮小されますが、公差の範囲なので、面積の変更は考えなくてよいと言うことのようです。距離にすれば1kmあたり6mm程度縮小されます。公共測量では、1辺長が200mの3級基準点の場合、基準面の変更を考慮しなくともよいことになっています。TKY2JGDによる座標変換を行った場合、極めて稀なこととは思いますが、面積が変わる可能性はあると思います。
Q78.
確定測量成果、地籍測量成果、公共測量成果などの互換性はどのようにすべきか?!
A78.
計画機関、事業年度など状況が異なります。具体的問題は、国土地理院へ行ってご相談されることをおすすめします。
Q79.
座標変換マニュアル第37条運用基準に定められたアフィン変換などの「座標変換補正データを用いた座標変換」方法を1級基準点に適用できないか?!
A79.
ある県測協のように、1級基準点の座標変換に「座標変換補正データを用いた座標変換」を望ましい手法、として提案している例もあります。しかし、この手法は同マニュアル第35条で、"3,4級基準点に適用する"と述べられていて、1級基準点の座標変換に適用することは、"望ましく"ありません。1級基準点は光波測距儀によるデータが存在する筈ですから、座標変換マニュアル第3節に定められた光波測距儀による旧観測値を使った改算をするのが"望ましい"方法と思います。そのさい、1級基準点でできる限り多くのGPS観測を行えば、信頼性がより高くなると思います。
Q80.
アフィン座標系では、座標軸が直交でない。測量法では「平面直角座標系」なので、座標変換マニュアルに定められた「アフィン変換」は理論的に誤りではないか!?
A80.
座標変換マニュアル第37条運用基準に定められたアフィン変換の式をみますと、新座標である世界測地系座標に誤差がないものとして扱うことができます。つまり、新座標系は直角座標系であります。旧座標系のうちの狭い地域に限れば、測量誤差のため座標系の直交性が失われているとみることができます。結論的に、アフィン変換手法は、理論的な問題をもっていません。私達の実際の測量計算例から、アフィン変換により計算された座標は良い精度となっています。 実用的にも優れた手法と考えています。
▲ページトップへ
Q81.
<K社セミナーから>
新しい公共測量作業規程の計算式のなかに示された距離の基準面と平行な距離としてDcosαの式が使われているが、これは基準面(楕円体面)への投影式ではないと思うが?(ただしD:観測距離、α:高低角)
A81.
おっしゃるとおり、この式は旧測量法におけるジオイド面への投影に用いる式で新測量法の楕円体面へ投影する式ではありません。私(中根)が調べた代表的な教科書では作業規程に定められたような式はみあたりません。国土地理院の回答は"要旨:精度の範囲内のことだから問題ない"というものです。
Q82.
<K社セミナーから>
座標変換マニュアル第23条に定められている「新旧基準面上の距離」の比例計算は正しくないというが、その理由は?
A82.
左図のように新旧基準面は平行ではありません。したがいまして、旧座標は標高により新座標の座標がQ0Qのように変わります。座標変換マニュアルは右図のように新旧基準面が平行であると仮定した比例計算になっています。例えば、標高500m鉛直線偏差20″とすればQ0Qは5cmとなります。国土地理院に確かめたところ、"要旨:精度の範囲内のことだから問題ない"との回答でした。
Q83.
<K社セミナーから>
新しい公共測量作業規程によれば、網平均計算におけるジオイド高として既知点の平均値を用いるようになっているが、正確には各点のジオイド高を用いて計算すべきではないか?
A83.
おっしゃるとおりです。鉛直線偏差が20″程度のところで高低差が100mあれば1cmの位置の誤差となって表れます。国土地理院に確かめたところ、"要旨:精度の範囲内のことだから問題ない"との回答でした。
Q84.
<K社セミナーから>
TKY2JGDの座標変換は標高が考慮されているのか?
A84.
飛田(2002):世界測地系移行のための座標変換ソフトウェアTKY2JGD、国土地理院時報97によれば、グリッド化においては数値地図50mメッシュを使って、標高を考慮した座標変換になっています。グリッド化された後のバイリニア補間のときは、未知点の標高は考慮されていません。
Q85.
地籍測量用の座標変換ソフトが、市町村宛無料で配布されている。御社開発のTrans/LSCを購入する必要がない!?
A85.
おっしゃるとおり、この春頃から無料の座標変換ソフトが市町村に配布されていることは承知しております。また、地籍測量用以外にも同様なものが開発されていると聞いておりますが、マニュアルをコーディングした簡単なもので、私(中根)がつくれば2〜3週間程度でつくれるようなものもあるようです。それに対して弊社のTrans/LSCは2年以上の月日をかけて開発したものです。まず、測地学的理論の検討が十分になされております。その結果、次の機能が実現しております。