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TKY2JGDを有効活用する!その事例とツール
4.「Trans/EDX」ってなんですか?
下の図をご覧下さい。色のついた地域では、TKY2JGDによる座標変換結果に「注意しましょうよ」というものです。「イエロー」から「レッド」と注意の度合いがきつくなります。
ゆがみ
▲図2 関東地方におけるTKY2JGDの座標変換結果のゆがみ
  • 改算域のドーナツ現象
    東京都は平成3年に改算を行いました。南隣の川崎市は平成2年に改算を行っていますので、東京と川崎の座標に数10cmの食い違いがあります。大きいところでは70cmにも及びます。TKY2JGDは、そうした事情にはお構いなく座標変換しますので、こうした境界地域では大きな座標変換誤差となって現われます。同様な地域は、神戸地震で改測した地域の境界でも生じています。ある方は「ドーナツ現象」と述べておりました。
  • 地震域
    図で示された伊豆半島は「レッドカード」が突きつけられています。地震により旧座標が大きくゆがんでいるためです。
  • 改算域
    房総半島付け根でも「レッドカード」が突きつけられています。1923年関東地震時に改測せず改算で処理した地域です。
  • 常磐炭鉱
    常磐炭鉱の地盤変動は大きかったので改測および改算を行いましたが、まだ若干地盤変動の影響が残っているようです。
  • その他
    東京から大宮経由高崎付近まで線状の「色付」地帯があります。原因は明確に特定できません。
いずれにしてもTrans/EDXに示された「色付」地域におけるTKY2JGDの座標変換結果にはゆがみが生じます。こうした地域でTKY2JGDを使う場合よほど注意が必要です。
このことはTKY2JGD開発者自身が一番よく心得ているところです。例えば、2002年6月4日の国土地理院第31回技術研究発表会において、TKY2JGDを開発した飛田さんは「世界測地系への基本は再整備・再測量である」と明快に事の本質を述べております。行政全体の実行段階になると、TKY2JGDが一人歩きして、開発者の意図が忘れられているなんてことがないよう警戒しなければならないと思います。

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